転職について➃

シリーズです。

最初はこちら⇒転職について➀ - すーやん気ままブログ

 

新卒入社の会社で青森県配属になり闇の2年半を過ごしたのち、ギブアップして東京の実家に帰省。

リフレッシュ&フリーターの4カ月を経て、2社目である六本木のIT会社に入社した所から。

 

という訳で

【2016年2月~2018年9月:IT会社編(決済システム)】

スタートです。

 

この会社は「決済代行」という業種に当たり、ネットショップなどのホームページでクレカ・コンビニ払いなどができるようになる「お支払いシステム」を提供していました。

私はそのセールスとしての採用でした。

心の病み上がり(闇あがり?)に加え、初めての業界、初めての中途入社。

当然同期もおらず。めちゃくちゃ不安でしたが、当時社会人3年目だった私はいわゆる「第二新卒」的なポジションで、色々1から教えて頂けました。

 

ただ、業界知識はしょうがないとして、私は3つの壁にぶち当たりました。 

言葉の壁

なんつーか、IT会社ってやたらむやみに横文字多くて。同じ日本語なんですが、なんか分かりづらくて最初とても戸惑いました。

まあ冷静に考えると青森の農家相手の会社から六本木のIT会社に変わったので無理もありませんが笑

例えば「アジェンダ」とか笑。

これは普通に「議題」で良くね?って思うんですけど、細かなニュアンスが違うんですかね(誰か知ってたら教えて下さい)

 

メールの壁

前職でのお客さん(農家)とのやりとりは基本電話、たまにFAX(でも結局「FAX送りましたよ!」と電話もする。笑)

相手からすると「メールって何だべ?」くらいの世界です。笑

社内でも時々使う程度で全然メール文化がなかったのですが、転職先はIT会社なのでそうも言ってられず。

当然メールはバンバン送ります(社外=メール、社内=メール・ビジネスチャット半々といった感じでした)

慣れてない私はメール1つ1つ打つのが遅いし、文章ぐちゃぐちゃで分かりづらい。

お客さんにメール送る前に上司に下書き送ってチェックしてもらうのですが、訂正の嵐。

とくかく慣れるまで苦労しました。

  

文化の壁

メールやビジネスチャットも文化の一つなんですが、全体的に考え方が前職と違くて、抵抗があったり、慣れるまで手こずりました。

例えば「大事な話こそメールしろ」っていうのは前職にはありませんでした(報告書とかは作ってましたが)。

経緯がちゃんと分かるようにログを残すため、大事な事ほどメールも打て。そのうえで話せよ、という考え方です。

「対面してんのに2度手間で何かめんどくせえな」と思ってた私は、当初いきなり口頭でいくんですが、嫌がられることが多かったのでしょうがなく郷に従いました。

まあ後々考えると、相談される側は文書もあった上での話の方がわかりやすいし、相談者が更に上席に確認を仰ぐ場合にもメールの方が都合がよいのだと気づきました。

超当たり前の話かもしれませんが、1次産業メーカーの1社目は全然そんな雰囲気ではなかったので私にはその当たり前がなかったんですね。

 

また、「営業が強いか、開発・製造が強いか」みたいな部分もかなりギャップがありました。

前職は営業が強かったので、あまりに無茶な注文でなければ製造部門には意見通る環境でした。(営業部の壁を突破できればあとはスムーズにいく感じ)

青森支店のトップをはじめ、人の人間が営業上がりだったからなのか、いわゆる古い業界のメーカーあるあるだったのかもしれません。

ところが、この会社では開発部門やオペレーション部門が結構強く、営業の意見は中々すんなりとは通らない環境でした。これはIT会社あるあるかもしれませんし、営業部長の方針かもしれません。

ともかく、他部門の承諾を得られるように話を進めるようにめちゃ考えるようになりました。

 

苦労した点もありましたが、結果すごく勉強になりましたし、良かったギャップの方が圧倒的に大きかったです。

転職して良かった主なギャップ2つ書きます

 

早朝電話や土日出勤が全くない

前職は平日出勤だったのですが、セールスする相手は「農家」(牛のエサ売ってました) 。

彼らにとっては土日も関係ないしあまりその感覚がないので、土日でも平気で電話が来ます。

また、彼らは朝が早い。5時~6時位から動いており、問題があれば容赦なく朝っぱらから電話がかかってきます。

「朝牛舎にエサやりにいったら、牛ぶっ倒れてたぞ!」とか笑。

牛が倒れた=エサが悪いにすぐ直結するわけではないんですが、牛を育てるコストのうち半分以上は餌代なんですね(牛舎を除いて)

彼らとしてはエサ屋に沢山支払っており、比較的強く出れるので何か問題あればとりあえずエサ屋をどなる訳です。笑

 

あと、よくあったのがカビや異物が混入してたクレーム(コンタミという)。

エサ=トウモロコシとかの様々な穀物を加工して混ぜたもの、なんですが、牛の口に入るまでのどっかで混入するケースがあります。

エサ屋の製造段階かもしれないし、エサの配送トラックやエサタンクに元々あった内部の付着物が入ったのかもしれない。

特定は難しいのですが、主な支払いはエサ屋なんでやっぱりとりあえずエサ屋をどなる訳です。

クレームなんで土日も関係なく、最悪の場合現場の農家を訪問して場を収めることもありました。

 

あとは珍しいケースですが、取引先の鶏舎、豚舎が家事になった、台風で牛舎が壊れたとかの応援。

鶏舎、豚舎は病気が入らないように完全屋内で電気によって空調とか管理してるんですが、落雷やネズミのケーブルかじりなどでたまに火事になります。

倒壊した建物の破片拾ったり、空調止まって死んだ鶏を片づけたり、今では考えられない経験が4回くらいありました。

彼らが回復してくれないとエサも売れないですし、得意先のトラブルの時は緊急出動する訳なんですが、独身であった私は問答無用でヘルプメンバーとして行かされてました。

当たり前かもですが、これが一切なく、土日は電話がまずない。めっちゃ幸せでした。笑

 

忖度飲みがない、人間関係がラフ

前職では部長のうっぷん晴らし的な飲みや、社内接待ゴルフなどがかなりのストレスだった私ですが、それらが一切なくなりました。

前職の部長は「これも勉強だ」と言ってたんですが、こちらからすると「完全にアンタのオナニーじゃん」という話で。

時間とお金をドブに捨てる感覚でした。

ただ、上の命令は絶対、間違っていても言いずらい。上を見て忖度して仕事してる会社だったので、誰も逆らえない状態だったんです。(逆らうと製造に飛ばされたり、権力を使って立場を悪くさせられる)

で、中間層や先輩も自分の保身に走って上に媚びて、結果独身の若手がサンドバックとなってた訳です。

う~ん、思い返すと改めてクソみたいなピラミッドですね。笑

 

とまぁこういった事からは解放されたので、転職して超良かったです。

保身に入って上に媚びるどころか、面倒見がよく優しくて、ラフで何でも気軽に話せる先輩方。後光が差してました。笑

彼らのおかげで、「会社の飲み会=クソだるイベント」という認識が「普通に楽しい」という感覚に変わりました。

また、ラフ目な人間関係の方が自分も楽だし合っている(その方が輝ける)とも思います。

 

あと上席と飲みにいくと普通に領収書を切ってくれること。

前職では全然支払わされてました。(たまに1件目の居酒屋は領収書切ってくれることもありましたが、その後スナック2件自腹で梯子するから結果普通に金かかる。笑)

今思えば「領収書切るけど我々には支払わせてて実は搾取していたのではないか説」もあります。

あのクソ部長なら平気でやりかねないと思います。

 

御局(おつぼね)や変な女子事務員がいない

先に断っておくと性差別ではありません!

男女比が極端に偏ると人間関係だるくなりがちって話です。

まず、前職が圧倒的におじさん割合が高く、女性が少なかったのでチヤホヤされて勘違いして御局化しやすかったのです。

女性事務員の多くは高卒や青森出身で田舎者という劣等感が多少なりあったんだと思いますが、一応一部上場企業だったので、周り(青森の同じ生活コミュニティの人)と比べると給与も高い。

なので劣等感の反動で優越感がでかくなり、「私ってすごい」みたいな勘違いを加速させていた部分もあると思います。

また、最大の原因はクソ部長がダメダメな人でも無駄に可愛がる事。

中でも4個下くらいの女性事務員が超かわいがられてまして。

ダメな子だったんですが、部長のお気に入りなので周りの社員も強く出れず。

部長の寵愛を受けた上、元々ヤバいやつ気質も持ち合わせていたため、勘違いモンスターの完成です。

ちなみにお世辞にも可愛くはありませんでした(裏では先輩と「溶けたバタ子さんみたいな顔」と馬鹿にしていた笑)

で、「溶けたバタ子」が営業事務だったり経費の1次処理をするのですが、無駄に言いがかりつけてきたりつっかかってきてクソだるかったです。

「いやそれアンタの仕事じゃん」的な正論も、クソ部長+それにしたがう中間層と先輩達のせいで言えず。

なんでこんなやつに気を使わなければいけないんだ、と地味にストレスでした。

 

という訳で、男女比が極端だと人間関係がいびつになったり、勘違いモンスターが生まれやすい。という説です。

転職先は男女比ほぼ半々くらいでこの現象が産まれない為か、「溶けたバタ子」のような奴はいませんでした。笑

  

もしかしたら上記3つがちょっと異常だったのかもしれません。

ただ、新卒からすると、どうしても1社目の常識=社会の常識ってなってしまう訳で。

ネット見ると色々書いてもあるんですが、自分が目の当たりにしている現実が自分にとってのリアルで、いまいちピンときてなかったのです。

「社会はこんなクソなのか。。」と絶望してた私ですが、クソなのは単に会社と人だったということが転職してはっきり分かりました。笑

業界や会社によって常識は全然変わるので、もし今苦労されている人がいたら転職検討をお勧めします。

 

今回はこれくらいにします。

次回、2社目⇒3社目へ転職しようと思った経緯などをまとめる予定です。

では。